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精神的な強さを支える家族

 

イローナはふりかえる。

『自宅にいる時、アンディはいつもウッドデッキのテラスで座禅を組んで外を眺めていました。リビングにはいつもアンディの好きな音楽がかかり、開け放たれた窓から流れ出るメロディはテラスを吹き抜ける軽い風と一緒に柔らかなハーモニーを奏でていました。ここでアンディは心から安らぎ、家に帰ってくると必ずこの場所に座って瞑想していました。こうして自分自身の内面を見つめることは彼にとって欠かせないことであり、それによって精神と肉体を回復させていたのです』

 

『男女が引き合う力は表面的な欲求ではなく、初めは人間社会の出発点である“家族”を作りたいという欲求です。そしてこの引き合う力は限りなく深い次元の力の場を作り出します。アンディと私の関係は“心の親近性”という言葉で表されるでしょうか。お互いの気持ちや思い、予感が私たち二人の人格を調和させ、二人の人生を意味あるものにさせ、発展させるものでした』

『アンディと私にとって“愛”とは、心の最も深いところにある“本質”から愛すること、相手を心の最も奥深い本質で知ることだと思っていました。そしてアンディは、この“愛”と、一時的に燃え上がる偏った“愛”を混同することは一度もありませんでした。一時的で偏った“愛”は、肉体関係による親密性を求めがちです。確かに、心で愛し合えば、肉体的にも結ばれたいという思いも生まれます。しかし、愛情のないセックスで二人が一つになることは決してできないのです。アンディと私が共有していたこの“融和”という感情は、二人の人生がこんなにも異なったものとなってしまった今でも失われてはいません。私達は心の最も深いところで、何物にも変えられない家族の、夫婦の強い絆をいつでも感じているのです』
 

『アンディは息子のセイヤをとても愛し、セイヤもパパが大好きでした。本当にわずかでしたが、息子と過ごせた時間はアンディにとってこの上ない幸せだったと思います。夏になるとアンディは、庭のプールで全てを忘れてセイヤと無邪気に遊んでいました。その瞬間、アンディにとって全ての問題は何の意味も持たないのです。二人は幸せに包まれた時を過ごしていました』

 

『セイヤはパパと“闘う”ことが何よりも好きでした。アンディは自分の大きな体と強い力をセイヤの年齢と体格に合わせ、じゃれ合うライオンのように二人は闘っていました。遊びを通して小さな者は自分の力を知り、それをどのように使っていくかを学びます。セイヤは拳と足を使ってアンディを打ち続け、上になったり下になったりして転がり、やがて全力を使い果たすまで闘いはエスカレートしていきました。そしてセイヤが息を切らし、喜びに輝いてアンディの隣に座ると、アンディは微笑んで彼を腕の中に抱きました。── 二人とも、心から安らいでいるようでした』

 

 

『そんな思い出がセイヤと私の中に生き続けています。今後、セイヤが逆境にあってもさらに成長できるように、そしてまた大人になった時、自分の中に父親の姿を持ち続けられるように、こうした光景を大切にしていきたいと思っています』

 

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