『皆さん、こんにちは! 私がリングに立つのも今日が最後となりました。今日の試合も素晴らしいものだったと思います。私はいつでも皆さんに自分のベストを観てもらいたかったし、いつでも心からベストを尽くしてきました。トップクラスとはどういうものか、K-1とは何かを観てもらいたいと思っていました。特に、多くの練習を必要とする最もハードなスポーツのひとつですから。今夜の試合では全ての選手が本当にベストを尽くしました。皆さんの大きな拍手に恥じないものだったと思います』
試合に勝った者、敗れた者、そして全ての観客の気持ちから、割れんばかりの拍手が沸き起こった。アンディはその拍手が鳴り止むのを待って、そして再びマイクを握った。
『特別にお礼を言いたい人がいます。イローナ…私にとってはとても大切な人。無名の頃からずっと私を支え続けてくれた。この勝利はイローナに捧げたい。本当にいつも側にいて支えてくれたのだから、この勝利はイローナのものです。イローナ、本当にありがとう!』 リングサイドシートに座っていたイローナは、しばらくの間、涙を止めるができなかった。 |